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JAMA Network Open誌から
血漿ケメリン濃度が大腸癌の危険因子に
濃度が高い人は大腸癌発症リスクが高い

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 炎症は癌の発症や進行に重要な役割を果たすことが示唆されているが、その詳細な機序は明らかではない。ドイツGerman Institute of Human Nutrition Potsdam-RehbruckeのFabian Eichelmann氏らは、大規模コホート研究の参加者を対象に、血漿中に存在する炎症バイオマーカーのケメリンの濃度と、その後の大腸癌発症の関係を検討し、これらの間に直線的な関係があり、大腸癌の独立した危険因子だったと報告した。結果はJAMA Network Open誌電子版に2019年3月22日に掲載された。

 大腸の炎症と癌発症の関係については、以前から疑われていた。炎症性腸疾患の患者では、大腸癌リスクの上昇が見られるが、非ステロイド系抗炎症薬を用いるとリスクが低下することも知られている。炎症マーカーのうち、ケモカインについては、腸の損傷と炎症、癌との関連が示唆されていたため、著者らは、ケモカイン型分泌蛋白質のケメリンに注目した。

 ケメリンは18kDaのプレ蛋白質で、そのままでは低活性だが、酵素により分解を受けると活性化される。炎症のバイオマーカーであり、免疫細胞を含む様々な細胞に対する遊走促進作用や、脂質代謝調節作用、血

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