アトピー性皮膚炎(AD)の典型的な症状の1つである掻痒は、睡眠を妨げると考えられているが、疾患活動性や重症度が小児患者の睡眠時間や睡眠の質に及ぼす影響については明らかになっていなかった。米California大学San Francisco校のFaustine D. Ramirez氏らは、英国のバースコホートを対象に1歳から16歳までの健康状態を調査し、トータルの睡眠時間には有意差がなかったが、ADが睡眠の質を低下させていたと報告した。結果はJAMA Pediatrics誌電子版に2019年3月4日に掲載された。

 小児にとって質の高い睡眠は、健康と幸福に欠かせない。睡眠障害があると、認知機能や気分に悪影響を及ぼし、行動障害を起こす可能性が示されており、学業成績の低下にも関係すると考えられている。そこで、著者らは、ADの活動性や重症度が、小児期の様々な時点の睡眠時間と睡眠の質に与える影響を調べるために、Avon Longitudinal Study of Parents and Children(ALSPAC)に参加した小児のデータを用いるコホート研究を計画した。

 ALSPACは、小児の健康に関する様々な影響を調査するために、英国のAvon州(当時の名称、現在はBristol州)の住民で、1990~1992年に妊娠していた女性に参

アトピー性皮膚炎は小児の睡眠の質を低下の画像

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