米国Mayo ClinicのNathan Y. Yu氏らは、放射性医薬品を用いた治療を受けた直後に別の病院で死亡した患者の事例について、火葬した施設と作業員の放射能汚染を調査したところ、火葬炉、フィルター、骨粉砕器に汚染があることを確認した。作業員の尿からは、本人には使用歴がないテクネチウム Tc99mが検出された。事例はJAMA Network Open誌電子版に2019年2月26日に報告された。

 放射性医薬品の投与を受ける患者の安全を守るための規制は十分に確立されているが、患者が死亡した後に生じる問題は軽視されている。曝露した患者を火葬にすると放射性医薬品が揮発し、それを作業員または近隣住民が吸入して、放射性医薬品を使用中の生きている患者からよりも高レベルの曝露を経験する可能性がある。しかし、放射性医薬品使用後の患者の火葬に関する、国家としての規制は米国にはなく、ルールは州ごとに異なる。

 問題の患者は、2017年に膵臓の神経内分泌腫瘍と診断された69歳の男性で、アリゾナ州の病院で193.6mCiのルテチウム Lu177 dotatateの投与を受けた。翌日、低血圧を起こした患者は別の病院に入院したが、2日後に死亡した。この

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