心臓手術後には、50%の患者に術後せん妄が見られるとの報告がある。せん妄リスクに対する鎮痛薬の影響を検討するランダム化対照試験を行った米Harvard大学医学部のBalachundhar Subramaniam氏らは、プロポフォールまたはデクスメデトミジンとともにアセトアミノフェンを静注すると、プラセボに比べせん妄リスクが有意に低下すると報告した。結果はJAMA誌2019年2月19日号に掲載された。

 術後せん妄は、ICU入院期間の延長や、長期的な認知機能の低下、合併症や死亡のリスクの上昇に関係する。危険因子としては、術前からの認知障害、術後疼痛、オピオイド系鎮痛薬や鎮静薬の使用、術後の炎症などがあげられている。

 NSAIDsとアセトアミノフェンは、術後の鎮痛薬として広く用いられているが、心臓手術後には出血と腎障害のリスクを回避するためにNSAIDsは処方されない。アセトアミノフェンを静注すると、オピオイドの使用量を減らせるという報告があるが、せん妄予防という観点から有効性が検討されたことはなかった。また、鎮静薬のデクスメデトミジンも併用するとオピオイドを減量できるという報告があるが、せん

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