カルバペネマーゼ産生緑膿菌の院内感染による想定外の患者死亡が発生したため、感染経路を調べたオランダRadboud大学医療センターのJoost Hopman氏らは、患者が使用したシャワーの排水溝が環境感染源であることを突き止め、病院の配管システムに感染防止対策を施した経緯を、JAMA Network Open誌電子版に2019年2月15日に報告した。

 カルバペネム耐性のグラム陰性菌の感染が急速に広まりつつある。2016年にWHOは、病院の構築環境が、感染予防と感染制御プログラムの中核的な構成要素であると宣言している。例えばICUからシンクをなくすことが、多剤耐性菌の定着と感染の予防に有効であることが示された。また、ICUでは、排水がカルバペネマーゼ産生グラム陰性菌の感染源の1つになることも報告されている。

 今回著者らは、オランダRedbound大学医療センターの胸部外科と肺疾患の混合病棟で、カルバペネマーゼ産生(Verona integrin-mediated metallo-β-lactamase)緑膿菌の致死的な院内感染が1例発生したことを受けて、その患者と同時期に同じ病棟に入院した11人の患者を対象に、リスク評価のためのケースシリーズ研究を実施し、病院の構築環境についても検討した。

多剤耐性緑膿菌の感染源はシャワーの排水溝の画像

ログインして全文を読む