転倒リスクの高い高齢者には運動が勧められるが、どのタイプの運動の効果が高いのかは明らかではなかった。米国Oregon Research InstituteのFuzhong Li氏らは、太極拳ベースの運動TJQMMB(Tai Ji Quan: Moving for Better Balance)と、複合型運動プログラムの転倒予防効果をストレッチングエクササイズと比較するランダム化試験を行い、どちらもストレッチングより1年後の転倒予防効果が高かったが、TJQMMBがより推奨できると報告した。結果はJAMA Network Open誌電子版に2019年2月15日に掲載された。

 高齢者では、転倒は外傷の主な原因だ。外傷性転倒は、治療が必要になるのみならず、患者が死にいたる場合もあり、医療費の上昇を招いている。ゆえに、転倒予防のための有効な介入法の確立は、公衆衛生上、優先順位が高い課題となっている。運動が高齢者の外傷性転倒を減らすことを示すエビデンスも蓄積されつつあるが、どんな種類の運動が高齢者の転倒予防効果が最も高いかは明らかではなかった。

 そこで著者らは、オレゴン州内の都市および都市近郊の7地域で、2015年2月20日から2017年8月29日までに転倒リスクが高い高齢者を募

ハイリスク高齢者の転倒予防に太極拳が有効の画像

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