甲状腺に微小乳頭癌が見つかる患者は世界的に増加しており、治療の選択肢としてアクティブサーベイランスが提示されるようになっている。米国Department of Veterans Affairs Medical CenterのLouise Davies氏らは、日本の甲状腺専門病院で、長期間のサーベイランスを経験した癌患者の不安や心配を調べる調査を行い、患者の不安は時間と共に軽減し、自分の選択に満足感を示すようになると報告した。結果はJAMA Otolaryngol Head Neck Surgery誌電子版に2019年1月31日に掲載された。

 甲状腺の微小乳頭癌の発症率は、世界中で急増している。他の原因で死亡するまで、生涯にわたって症状を引き起こさない症例が多いため、アクティブサーベイランスが注目を集めるようになった。増殖進行しないタイプの癌の場合、治療に伴う合併症と有害事象のデメリットを回避できるためだ。

 神戸の隈病院は、1993年から直径1cm未満の微小乳頭癌で浸潤や転移がないなどの条件を満たした患者に、診断後速やかに手術を受ける代わりに、定期的に超音波検査で経過観察を行う選択肢があることを説明してきた。10年間の経過観察で、腫瘍サイズの増大が見られ

経過観察を選んだ甲状腺癌患者の不安を調査の画像

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