血管内皮成長因子(VEGF)阻害薬の硝子体内注射は、既に滲出型の加齢黄斑変性(AMD)に対する主な治療の1つになっている。米国Mayo ClinicのLauren A. Dalvin氏らは、住民ベースの後ろ向きコホート研究を行い、AMDではない人、萎縮型AMD患者、VEGF阻害薬承認前の滲出型AMD患者の3グループの対照群と比較しても、総死亡率、心筋梗塞、脳卒中のリスクは上昇していなかったと報告した。結果はJAMA Ophthalmology誌電子版に2019年1月31日に掲載された。

 VEGF阻害薬のベバシズマブは、切除できない癌の化学療法に用いる薬としても承認され、静注薬として全身投与した場合には、起こり得る有害事象として脳卒中などのリスク上昇が報告されている。AMDに対する硝子体内注射に用いる用量は、全身投与に比べわずかだが、心血管リスクに対する報告には一貫性がない。そこで著者らは、住民ベースのコホート研究で、脳卒中、心筋梗塞、総死亡率のリスク上昇が見られるかどうかを検証することにした。

 検証に用いたのは、ミネソタ州オルムステッド群の住民に参加してもらったRochester Epidemiology Project(REP)のコホートデータだ。同地区の住民は、ほぼ全員

VEGF阻害薬の硝子体内注射は心血管リスクを増やさないの画像

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