慢性腎臓病(CKD)が進行しているのに透析を開始しなかった患者と担当医の間でどのようなやり取りが行われ、どのようなケアが提供されたのかを調査した米Veterans Affairs Puget Sound Health Care SystemのSusan P. Y. Wong氏らは、現状では医療従事者が透析を受けるか受けないかで二者択一的な行動を取りがちで、患者の希望や価値感が尊重されていないと報告した。結果はJAMA Intern Med誌電子版に2019年1月22日に掲載された。

 進行したCKD患者の生命を維持する方法の1つが維持透析だ。多くの場合、余命の延長や尿毒症の症状軽減とQOLの改善などの透析の利益が弊害を上回ると考えられるが、この治療には継続的に長時間の行動制限を受け、医療に頼り切った生活になったまま身体機能、認知機能、社会的機能が徐々に失われやすいというデメリットを伴う。

 これまでに米国で行われた透析治療に関する意思決定の研究は、ほとんどが透析を開始した患者を対象にしていた。それでも、透析は治療の選択肢の1つではなく必須と見なされていること、透析を始めるかどうか、いつから始めるかについて医師と患者の意見が衝突する場合があること

透析を受けたがらないCKD患者への対応の画像

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