アスピリンを心血管疾患の1次予防に用いた場合の有効性と出血リスク上昇のバランスを明らかにするために、系統的レビューとメタアナリシスを実施した英国Imperial College London のSean L. Zheng氏らは、心血管イベントリスクは有意に低下していたが、大出血リスクは有意に上昇していたと報告した。結果はJAMA誌2019年1月22日号に掲載された。

 脳卒中と心筋梗塞の既往歴がある患者の2次予防目的では、アスピリンの利益は十分に示されている。しかし、1次予防に用いた場合については議論があり、脳梗塞や心筋梗塞を減らす利益はあっても、出血リスクの増加によりメリットが相殺される可能性が懸念されている。そこで著者らは心血管イベントと出血イベントを評価するためのメタアナリシスを行うこととした。

 コクランセントラルを通じて、PubMedとEmbaseに2018年11月1日までに登録されていた研究の中から、心血管疾患歴のない人が1000人以上参加し、アスピリンとプラセボまたは治療なしに割り付けたランダム化対照試験(RCT)で、12カ月以上追跡し、心血管イベントと出血について報告していた英語の論文を選び出した。

アスピリンの1次予防効果は出血リスクを伴うの画像

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