ドイツMannheim大学病院のNima Etminan氏らは、世界各国の研究データから、年齢・性別・地域別のくも膜下出血(SAH)の発症率を報告した研究を集め、系統的レビューとメタアナリシスを試み、1960年代からの発症率の推移と血圧や喫煙などの母集団の特性との関連を検討し、結果をJAMA Neurology誌電子版に2019年1月19日に報告した。

 脳動脈瘤の破裂によって発生するSAHは、脳卒中全体の5%を占めるに留まるが、死亡率と合併症の発生率が高い。患者の半数は55歳未満で、3分の1が発症日から数週間以内に死亡する。生存者も多くが、長期にわたって障害をかかえることになる。これまでに報告されたSAHの発症率は、国や地域、年齢、性別によって異なるだけでなく、年代別の発症率の変化についても一致していない。

 著者らは、PubMed、Web of Science、Embaseを用いて、1960年1月から2017年3月までに報告された住民ベースの研究でSAHの発症率を報告していた疫学研究を抽出することにした。組み入れ基準は、プロスペクティブな試験デザインで、参加者はその地域の一般住民を代表する人で構成されており、生のデータが報告されていて発症率が計算できて、脳神経画像・腰椎穿刺・

日本は世界の例外か?くも膜下出血が増加傾向の画像

ログインして全文を読む