近年、別の疾患で入院した患者が、院内で急性心筋梗塞(AMI)を発症する例が増えている。しかし、こうした患者の疫学調査データは少ない。米国Minneapolis Heart InstituteのSteven M. Bradley氏らは、米国退役軍人局(VA)の医療データを分析して、院内発症AMIの発生率、危険因子、患者の長期成績を調べ、JAMA Network Open誌電子版に2019年1月18日に報告した。

 これまでに行われた、AMIに関する疫学的な研究のほとんどは、院外で発症して病院に搬送された患者を対象としたものだ。非STEMIも含めて、院内発症AMI患者の特性や長期的な転帰を分析した研究はほとんどなかった。そこで著者らは、一定の期間に入院した患者全員の症例データを把握することが可能なVAのデータを用いて、院内発症AMIの発生率、危険因子、長期成績などを調べることにした。

 対象は2007年7月から2009年9月までにVAの医療機関に入院した患者とした。まずこの期間に内科系疾患で入院した患者のうち、入院後24時間以上経過してからAMIと診断された患者を特定した。このうち、入院時に50歳以上で、入院時の診断名が虚血性心疾患以外の患者をケースに組み入れた

入院患者の心筋梗塞は1000件当たり4.27件の画像

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