過剰な飲酒はアルコール性心筋症の原因になるが、適度な飲酒は心不全リスクを低下させることが報告されている。しかし、心不全発症後の患者と飲酒の安全性に関する情報はなかった。米国Washington大学(ミズーリ州)のJustin S. Sadhu氏らは、追跡中に心不全を発症したコホート研究の参加者の長期予後を調べ、飲酒歴が全くない患者よりも週に7杯以下の飲酒者の方が診断後の生存期間が長かったと報告した。結果はJAMA Network Open誌電子版に2018年12月28日に掲載された。

 飲酒が心疾患に与える影響を調べた研究は多いが、心不全と診断された患者が、その後に飲酒しても安全かどうかに関するデータはほとんどなかった。そこで著者らは、高齢者の心血管危険因子を調べるために1989年に開始されたコホート研究「Cardiovascular Health Study(CHS)」のデータを利用して、心不全患者の生存期間と飲酒量の関係を分析することにした。

 CHSでは1989年6月12日から1993年6月までの期間に、米国の4地域で65歳以上の黒人と白人の参加者を募集し、ベースラインで臨床評価を受けた5888人を外来で9年間追跡した研究だ。ベースラインの飲酒量は

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