旅行中の医師や医療従事者にとって、航空機内での急病人発生(IMEs)は特別な経験となり得る。高度3万5000フィートの上空で利用可能な医療器具や薬剤は限られており、最寄りの医療施設まで数時間を要するといった状況から大きな制約を受ける。米国Pittsburgh大学医療センターのChristian Martin-Gill氏らは、IMEsに関する報告を対象にレビューを行い、機内で支援に当たる医療従事者の役に立つガイダンスを提供しようと試みた。詳細はJAMA誌2018年12月25日号に掲載された。

 著者らはMEDLINEに1990年1月1日から2018年6月2日までに登録されていた英語の文献の中から、関連する論文765本を同定し、条件を満たす317本をレビューした。複数の研究で頻度が報告されている場合は、データを抽出して95%信頼区間の推定を試みた。

疫学
 ある研究は、2008〜2010年に米国の国内線と国際線の5つの定期航空路線の飛行で、地上スタッフに急病人の発生が告げられた件数が1万1920件だったことから、IMEsの有病率はフライト604回に1回程度と推定した。より軽症の病人であれは地上には連絡しないため、病人発生件数はそれより多いと考えられる。また、別の研究

航空機内での急病人発生に関するレビューの画像

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