急性弛緩性脊髄炎(AFM:acute flaccid myelitis)は、2014に米国でエンテロウイルスD68(EV-D68)感染症の流行と同時に発生したポリオ様の麻痺を、サーベイランスの対象とするために定義された疾患だ。米国Johns Hopkins大学医学部のMatthew J. Elrick氏らは、米国内で発症しCDCの定義に合わせてAFMと判定された症例データを詳しく分析し、現状の定義では横断性脊髄炎などの別の原因疾患の症例が紛れ込んでいたと報告し、新たなAFMの定義を提唱した。結果は、JAMA Pediatrics誌電子版に2018年11月30日に報告した。

 急性弛緩性麻痺(AFP:acute flaccid paralysis)は「四肢の急性弛緩性運動麻痺を起こす疾患」の総称で、原因にはポリオ、Guillain-Barre症候群、重症筋無力症、横断性脊髄炎などが含まれる。AFMもAFPの一部だが、感染症サーベイランスのためにCDCはAFMの定義を発表した。1)急性発症する四肢の一部の筋力低下、2)MRIで脊髄の灰白質に限局した病変が1分節以上にに見つかる、3)髄液検査で細胞増加症(白血球数が5個/μLを超える)が見つかるとし、1と2を満たすものが確定例、1と3を満たすものを疑い例とした。


米国で急性弛緩性脊髄炎の定義見直し提案の画像

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