造血幹細胞移植(HSCT)を受けた患者に見られる晩期合併症の中で、最も恐れられているのが2次性固形癌(SSC)だ。スイスBasel大学病院のAndre Tichelli氏らは、欧州でHSCTを受けた後にSSCを発症した患者を対象に後ろ向きコホート研究を実施し、その後のアウトカムを検討したところ、癌の種類によって生存期間が大幅に異なっていたと報告した。データはJAMA Oncology誌電子版に2018年11月21日に掲載された。

 HSCT後5年以上生存した患者では、SSCが主な死亡原因となる。HSCT後のSSCの発症率や危険因子についてはこれまでにもいくつか報告されている。たとえば、非扁平上皮癌(乳癌や甲状腺癌など)は放射線治療と強力に関係し、扁平上皮癌(皮膚癌や口咽頭癌など)は慢性的な移植片対宿主病(GVHD)と関係することが知られている。しかし、HSCT後にSSCを発症した患者の臨床転帰に関するデータは十分にはなかった

 そこで著者らは、1977年から患者登録を開始して26カ国が参加しているEuropean Society for Blood and Marrow Transplantation(EBMT)のデータを用いて、SSCの種類と診断からの生存率、死因、危険因子などの推定を試みた

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