外傷性脳損傷(TBI)の中で最も多いのが脳振盪だ。脳振盪または軽症TBIを経験した患者の自殺リスクを、これらの外傷を起こしていない人と比較する系統的レビューとメタアナリシスを実施した米ハーバード公衆衛生大学院のMichael Fralick氏らは、脳振盪/軽症TBI経験者の自殺リスクは約2倍だったと報告した。結果はJAMA Neurology誌電子版に2018年11月12日に掲載された。

 脳振盪後に症状が持続していた有名なプロスポーツ選手や軍人に自殺が多いというメディアの報道は、世間の注目を集めた。しかし、症例報告はあっても、脳振盪や軽症TBIと、その後の自殺の関係を調べた質の高い研究はなく、一貫した結果は得られていなかった。広範な軸索傷害や脳出血を伴う重度の障害については、自殺リスクが高いことを示唆した系統的レビューがあるが、脳振盪については行われていなかった。そこで著者らは、脳振盪/軽症TBI後の自殺リスクを評価するための、系統的レビューとメタアナリシスを行った。

 PubMed、Embase、PsycINFO、Published International Literature On Traumatic Stress(PILOTS)、Google Scholarに、1963年から2017年5月1日

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