カナダToronto大学のSandeep Brar氏らは、急性腎障害(AKI)を起こした患者の退院後に、アンジオテンシン変換酵素阻害薬(ACEI)やアンジオテンシン受容体拮抗薬(ARB)を使用した場合の影響を調べるコホート研究を行い、最短2年間の追跡で死亡率は減少していたが、腎臓が原因の入院は増えていたと報告した。結果は、JAMA Intern Med誌電子版に2018年10月27日に報告された。

 入院中にAKIを経験した患者では、AKIを発症しなかった患者に比べ、その後2年間の死亡リスクがおおよそ40%上昇するという報告がある。慢性腎臓病(CKD)患者では、ACEIやARBが心血管イベントと死亡率を減少させることが報告されているが、AKI患者でも同様のメリットが得られるかどうかは不明だった。そこで著者らは、Alberta Kidney Disease Networkのデータベースを利用して、入院中にAKIを発症した患者の退院後の治療と経過を調べ、ACEIまたはARBの投与が成績の改善につながっていたかを調べる後ろ向きコホート研究を計画した。

 対象は18歳以上のアルバータ州住民で、2008年7月1日から2013年3月31日までの期間に入院し、入院中にAKIを発症した患者。組み入れの基準は、ベースラインの腎機能

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