米Boston大学医学部のQiushan Tao氏らは、Framingham Heart Studyの第2世代コホート参加者のデータを調べ、軽度の慢性的な炎症がアポリポ蛋白E4遺伝子(ApoE4)保有者のアルツハイマー病(AD)発症リスクを上昇させ、発症時期を早めている可能性が高いと報告した。結果はJAMA Network Open誌電子版に2018年10月18日に掲載された。

 ApoE4はADの遺伝的危険因子だが、この遺伝子があっても全員がADを発症するわけではなく、90歳を過ぎても発症しない人もいる。発症には遺伝要因と環境要因が関わっていると考えられ、環境要因を突き止められればADの予防法を考えるのに役立つ。その候補の1つが全身性の炎症で、炎症のバイオマーカーであるCRPとADの関係を調べた研究も報告されている。しかし、これまでの研究は主に単回のCRP測定値に基づいており、短期間ですぐに回復する炎症と長く持続する炎症を区別できなかったことが、一貫性のない結果につながったと考えられる。

 そこで著者らは、慢性的な炎症がADの発症リスクに関連しており、その程度がApoE遺伝子型によって異なるという仮説を立て、Framingham Heart Study第2世代コホートで

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