中国中山大学のYaojun Zhang氏らは、肝細胞癌(HCC)患者に対する肝動脈化学塞栓療法(cTACE)の、治療後の全生存期間を最もよく反映する代理エンドポイントを明らかにしようと考えて後ろ向きコホート研究を行い、cTACE後の持続奏効期間(SRD)が6カ月以上であることが、評価指標として優れていたと報告した。結果は、JAMA Network Open誌電子版に2018年10月5日に掲載された。

 肝細胞癌患者に対するcTACEの有効性評価に最も広く用いられているのは、mRECIST基準だ。一般に、完全寛解を達成した患者の予後は良好と予測されるが、放射線画像で判定する完全寛解と、組織学的な腫瘍壊死が必ずしも一致しない例があることが報告されている。また、cTACEは塞栓による低酸素状態を起こすため、腫瘍細胞が残存していれば、血管内皮成長因子の発現を促進して、新生血管の形成と腫瘍の増殖を誘導する可能性もある。従って、初期の画像診断によるmRECIST基準は、治療の有効性を過剰に推定する可能性がある。

 著者らは、cTACE後の患者の反応に基づいて患者の生存期間を予測し、それに基づいて、腫瘍のコントロールとQOLのバランスを最良にする

肝動脈化学塞栓療法の最適な予後予測指標は?の画像

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