合併症のない急性虫垂炎患者を、虫垂切除術または抗菌薬治療に割り付けて追跡するオープンラベルのランダム化対照試験APPACを行ったフィンランドTurku大学のPaulina Salminen氏らは、割り付けから5年後までの追跡結果を分析し、抗菌薬群の虫垂炎再発率は39.1%で、術後感染を含むあらゆる合併症の発生率は6.5%だったと報告した。結果は、JAMA誌2018年9月25日号に掲載された。

 急性虫垂炎の標準治療は虫垂切除術となっている。穿孔や骨盤内敗血症といった合併症を避けるためだ。しかし近年では、腹部CTの性能向上に伴い合併症の有無の判断が容易になった。そのため、合併症のない虫垂炎では、抗菌薬治療も手術の代替治療になり得ることを示した臨床試験の報告は複数あるが、いずれも短期間の追跡結果しか報告していなかった。そこで著者らは、ランダム割り付けした合併症のない虫垂炎患者を10年後まで追跡する計画を立て、今回は5年後までの追跡結果をまとめた。

 フィンランド国内の6病院で行われたAPPAC試験は、虫垂切除術と抗菌薬治療を比較するために行われたもので、2009年11月から2012年6月まで、CT検査に

急性虫垂炎を抗菌薬で治療した群の長期成績の画像

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