スウェーデンLund大学のRik Ossenkoppele氏らは、タウ蛋白のイメージング用に開発された[18F]flortaucipirを用いたPET検査で、アルツハイマー病(AD)とその他の神経変性疾患を識別する能力を調べる横断研究を行い、この検査の識別能は高かったと報告した。データは、JAMA誌電子版に2018年9月18日に掲載された。

 アミロイドβは、ADと神経変性疾患の臨床診断に利用可能なバイオマーカーだと考えられていたが、アミロイドβの蓄積は、AD発症の15〜30年前から始まっており、加齢により蓄積量が急上昇する。ゆえに、高齢になるほど、認知機能が正常な集団にもアミロイドβ陽性者が多くなり、この指標の診断マーカーとしての精度は大きく低下する。MRIイメージングによって示される脳萎縮の状態などの神経変性マーカーも、検査特性は良好ではない。

 [18F]flortaucipirは、現時点では研究目的でのみ使用されている。イメージングの対象とするタウ凝集塊は、アミロイドβと異なり、加齢による蓄積の増加が少なく、また、認知機能が正常な人における蓄積量も少ないことが知られている。しかし、ADとそれ以外の神経

タウ蛋白標識PETを用いた認知症診断の研究の画像

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