治療法の選択や臨床試験の組み入れ条件に、左室駆出率(LVEF)が用いられる頻度は高い。米国Mayo ClinicのPatricia A. Pellikka氏らは、心エコーSPECTMRIで計測したLVEFを比較し、使用するモダリティによって5%以上のばらつきが生じる可能性があると報告した。結果は、JAMA Network Open誌電子版に2018年8月31日に掲載された。

 これまで、LVEFの評価に用いる非侵襲的な画像診断法が異なると、計測値にどの程度のばらつきが生じるのかは明らかではなかった。そこで著者らは、国際的な多施設試験STICHに登録された患者の情報を用いて、この点について検討することにした。

 26カ国の127施設で行われたSTICH試験は、心不全で、LVEFは35%以下左室収縮機能障害がある冠疾患の患者を対象に、冠動脈バイパス手術と薬物療法の有効性と安全性を比較した試験だ。組み入れ条件の1つとして、心エコー、SPECT、MRIに基づいて計測されたLVEFが用いられていた。すべての患者にベースラインでLVEFの評価が行われており、ほとんどの患者は心エコー検査を受け、一部の患者は複数のモダリティを用いてLVEFが

左室駆出率は計測法により変動するの画像

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