救急部門や病院の外来にトランスジェンダーの患者が来たら、担当医はどう対応すれば良いのか。質の高いエビデンスがほとんどない現時点で、米California大学San Francisco校のNicole Rosendale氏らは、急性期医療を担当する医師が注意すべきポイントを指摘した。詳細は、JAMA Intern Med誌電子版に2018年8月27日に掲載された。

 米国には140万人(成人10万人当たり390人)のトランスジェンダーがいると推定されており、その数は増加している。トランスジェンダーには、障害や精神疾患を有する患者が多く、物質乱用者も多いことが示されているが、一方で、医療サービスへのアクセスが悪い、または医療機関に受け入れられにくい、といった問題も明らかになっている。

 トランスジェンダーの成人を対象とする最大の調査である2015 US Transgender Surveyは、英語とスペイン語で行われたオンライン調査で2万7715人が匿名で回答した。過去1年間に医療機関を受診した人々の33%が、トランスジェンダーであるために、言葉による嫌がらせや治療拒否などといった、いやな経験をしたと回答した。また、全体の23%が不当な扱いを受けることを恐れて医療機関を受

トランスジェンダー患者を診察するポイントの画像

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