これまで、上行大動脈瘤(AsAA)の自然経過は十分に分析されていなかった。待機的な手術介入の利益とリスクのバランスを判断するためには、この疾患の自然経過を知る必要がある。カナダUniversity of Ottawa Heart InstituteのMing Hao Guo氏らは、AsAAの自然経過について報告していた研究を対象とする系統的レビューとメタアナリシスを実施し、結果をJAMA Network Open誌電子版に2018年8月24日に報告した。

 AsAAは進行速度が遅く、破裂または解離が生じるまで無症候だ。しかし、いったん破裂や解離を起こすと、病院到着前に死亡する患者が多く、生きて到着し緊急手術を受けても、おおよそ20%が死亡する。一方で、待機的な人工血管置換術を受ける患者の死亡と合併症のリスクは低いことが示唆されている。

 現在のガイドラインが無症候性のAsAAに対して手術を推奨する大動脈径は、三尖大動脈弁または二尖大動脈弁の部位の直径が55mm以上となっているが、この数値は、専門家の意見または規模な観察研究に由来するデータに基づいて設定されている。そこで著者らは、AsAAの自然経過について述べている既存の文献を分析し、総死亡、上行大動脈解離または

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