無症候の患者に見つかる小さな甲状腺乳頭癌(PTC)には過剰治療が行われている可能性が高い。豪州Sydney大学のBrooke Nickel氏らは、オーストラリアの一般男女を対象にオンライン調査を行い、低リスクのPTCが見つかった場合に説明に用いる用語を「乳頭癌」、「乳頭病変」、「異常細胞」と変えることによって、患者が選択する治療が変化し、診断や治療に対する不安のレベルも変わると報告した。詳細は、JAMA Otolaryngol Head Neck Surg誌電子版に2018年8月23日に掲載された。

 甲状腺癌の発症率は世界的に上昇しているが、その理由は主に画像診断技術が向上して、放置しても進行しないPTCまで見つかる過剰診断のためと考えられている。PTC患者に積極的監視を適用した研究では、小さなPTCに対して速やかに外科手術を適用しても、転移や増殖が生じるリスクは、積極的監視を受けた患者と同様であることが示された。今では積極的監視も選択肢の1つとして推奨されているが、臨床医の多くは、手術を好むことが示されている。ゆえに、いまだに多くの患者が、他の選択肢について十分な情報を与えられず、考える時間がないままに、速やかに手術

説明の用語を変更すると患者の選択が変わるの画像

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