米South Carolina大学のJulius Fridriksson氏らは、脳卒中後の失語症患者に言語療法と陽極経頭蓋直流電流刺激法(A-tDCS)を併用し、言語中枢領域を刺激すると、言語能力の改善が大きくなると報告した。研究参加を申し出たボランティア患者を、A-tDCSとシャム治療にランダム割り付けして比較した試験の結果は、JAMA Neurology誌電子版に2018年8月20日に掲載された。

 これまでに行われた研究では、頭部に電極を設置して1〜2mAの電流を流す経頭蓋直流電流刺激(tDCS)を行うと、陽極側では大脳皮質を活性化し、陰極側では沈静化することが報告されている。そこで著者らは、失語症患者に対する言語療法中にA-tDCSを併用すると、患者の言語能力が改善するかどうかを調べることにした。有効性を示す試験デザインではなく、シャム治療に比べA-tDCSの方が効果があることを帰無仮説にして棄却できないことを示す無益性デザインとした。

 参加者は2012年8月から2017年3月まで、South Carolina大学またはSouth Carolina医科大学の外来で募集した。対象は、左半球の単回の脳卒中イベントの後に6カ月超に渡って失語症のある人で、もともと右利きだった25〜80歳の患者。改訂版WAB失

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