癌の治療成績には地域格差があり、大都市部に比べ地方のアウトカムが悪いと報告されている。その原因を探るために、米SWOG Statistics and Data Management CenterのJoseph M. Unger氏らは、臨床試験に参加した都市部と地方の患者の生存率などを比較したところ、組織型や病期が同じ患者が同じ治療を受け、同様に追跡されれば、多くので居住地域にかかわらず生存率に差がなかったと報告した。結果は、JAMA Network Open誌電子版に2018年8月17日に掲載された。

 米国の2011〜2015年の年齢調整した癌死亡率は、地方が10万人当たり180.4で、都市では157.8だったと報告されている。原因として、地方では医療へのアクセスが悪く、財源も少ないといった問題点がいくつかが考えられる。米国では、都市部と地方の癌患者のアウトカムの差が拡大する傾向にあるが、これが何に起因するかは明らかではない。

 そこで著者らは、大規模な臨床試験に参加した患者の治療成績を、居住地域別に比較することにした。試験参加者ならば居住地域に関わらず、同じステージの癌で同じプロトコルにそった治療とフォローアップを受けているため、治療成績も同

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