ロタウイルス感染症は、世界の5歳未満の小児の下痢関連の合併症と死亡の主な原因となっている。米Institute for Health Metrics and EvaluationのChristopher Troeger氏らは、Global Burden of Disease Study 2016(GBD 2016)のデータを分析し、世界各国の5歳未満の小児のロタウイルス感染症発症率に基づいて、ワクチンの接種により回避できた死亡件数を推定した。詳細は、JAMA Pediatrics誌電子版に2018年8月13日に掲載された。

 世界的な小児の下痢関連死亡は、安全な水の供給と衛生設備の普及、栄養不良の小児の減少などにより、1990年以降ほぼ65%減少した。WHOは2006年に欧米で、2009年には全世界に向けて、ロタワクチンを小児に対する予防接種プログラムに組み入れるよう勧告した。

 著者らは世界の5歳未満の小児のロタウイルス感染による下痢の発症率と死亡率を明らかにし、ロタワクチンによる下痢予防介入の緊急性を調べるために、Global Burden of Disease Study 2016(GBD 2016)のデータを利用することにした。この研究は、1990~2016年の下痢性疾患の発症率、病原体について、年齢、性別、地域、年度別に調査した横断

ロタウイルスによる世界の小児死亡数を推定の画像

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