心房細動(AF)と心房粗動(AFL)は、疫学研究では同一グループに分類されることが多く、同様の治療が適用されている。台湾Chang Gung Memorial HospitalのYu-Sheng Lin氏らは、CHA2DS2-VAScスコアに基づいてAF患者とAFL患者を層別化し、これらの病歴がない対照群と比較したところ、スコアが同じでも脳梗塞、心不全、総死亡のリスクには差があったため、AFLの対策は再検討すべきだと報告した。結果は、JAMA Network Open誌電子版に2018年8月3日に掲載された。

 AFLの発症率はAFの16分の1程度だが、いずれも年齢と共に発症率が上昇し、心不全、脳卒中、総死亡のリスクを高める点は共通している。AFL患者に対する血栓塞栓イベントの予防のための薬物療法は、通常、AF患者と同様で良いと考えられている。現在のところ、AF患者とAFL患者はいずれもCHA2DS2-VAScスコアによって層別化され、スコアが2以上の患者には抗凝固薬による治療が推奨されている。

 しかし著者らは、AFとAFLの電気生理学的な機序が異なることから、CHA2DS2-VAScスコアが同じでも、これらの患者の転帰は異なるのではないかと予想し、検証を試みた。

心房細動と心房粗動の脳梗塞リスクは異なるの画像

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