2013年に、英国で麻疹に感染してニューヨーク市に帰国した思春期の患者をきっかけとする麻疹アウトブレイクが発生した。同市健康精神衛生局(DOHMH)のJennifer B. Rosen氏らは、このアウトブレイクについて疫学的調査を行い、リソースとコストという観点から公衆衛生面に及んだ負荷を検討し、結果をJAMA Pediatrics誌電子版に2018年7月30日に報告した。

 麻疹は感染力が高く伝播率は接触者の最大90%と言われ、しかも空気感染するため患者が1人であっても、2次感染が拡大する恐れがある。曝露後のMMRワクチン接種または免疫グロブリン製剤の投与は、感染を予防したり重症度を軽減する可能性があるが、こうした処置が有効である期間は、それぞれ曝露後3日間と6日間と短い。麻疹ウイルス感染者に対する曝露が発生した場合には、公衆衛生当局と医療機関による広範かつ速やかな対策が必要だ。

 米国は2000年に麻疹排除を宣言している。国内でのMMR接種率は高く維持されているものの、世界的に見ると麻疹流行国は残っており、それらの国で麻疹に感染した患者が、米国に入国して、予防接種を受けていない人々に感染を拡大する可能性は常にある。2013年5月

ニューヨーク市の麻疹感染拡大事例を分析の画像

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