中国の天津神経学研究所のRongcai Jiang氏らは、軽度から中等度の慢性硬膜下血腫(CSDH)患者を対象に、アトルバスタチンまたはプラセボを8週間投与するランダム化フェーズ2試験を行い、アトルバスタチン群では血腫容積の有意な縮小と機能的改善が見られたと報告した。結果はJAMA Neurology誌電子版に2017年7月30日に掲載された。

 CSDHの主な治療法は、外科手術で血腫を取り除くことだが、高齢の患者では再発率や死亡率が高いため、手術以外の非侵襲的な治療法が望まれている。CSDHの発症と再発には、局所的な炎症と血管内皮細胞成長因子(VEGF)の過剰発現が関係していると考えられるため、理論的にはこれらを抑えるスタチンが奏功する可能性がある。動物実験でこれを裏付けるデータが得られ、予備的な研究でも血腫の縮小が観察されたため、著者らはフェーズ2試験を行うこととした。

アトルバスタチンが慢性硬膜下血腫を縮小の画像

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