韓国全南大学校医学部のJae-Min Kim氏らは、急性冠症候群(ACS)発症後に急性期のうつ病と診断された患者を対象に、エスシタロプラムまたはプラセボを24週間投与するランダム化対照試験を行い、治療後に参加者を約8年追跡したところ、抗うつ薬投与により長期的な主要心血管イベント(MACE)リスクが減少していたと報告した。結果はJAMA誌2018年7月24/30日号に掲載された。

 ACS患者がうつ病を合併した場合、死亡率や非致死的心血管イベントが増加することが知られている。これまでの研究では、ACS患者にSSRIを投与するとうつ症状が改善することは示されているが、この治療によって長期的な心血管アウトカムも改善するかどうかは結論が出ていなかった。そこで著者らは、ACSで入院した患者を対象に、ランダム割り付けによる急性期うつ病治療を行い、長期的な心血管アウトカムを追跡することにした。

 対象は、2007年5月〜2013年3月までに全南大学病院に連続的に入院したACS患者で、入院から2週間以内にうつ症状のスクリーニングを受けることに同意して、ベースラインと4週ごとに12週後までBeck Depression Inventory(BDI)評価を受けて、スコアが10を超えた患者。該当す

急性冠症候群後のうつ病治療と長期成績の画像

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