米国Pennsylvania大学のEugenia C. South氏らは、フィラデルフィア市内の空き地を利用したクラスターランダム化試験を行って、荒れ放題の空き地に緑化整備を行い定期メンテナンスを行うと、介入しない地域に比べ、近隣住民の抑うつ感や無価値感が軽減されたと報告した。結果は、JAMA Network Open誌電子版に2018年7月20日に掲載された。

 都市部の緑化が、住民の健康やストレスの程度、犯罪の発生率などに及ぼす影響は、これまでにも報告されてきたが、精神的な健康に対する影響について定量化を試みた試験はなかった。そこで著者らは、ペンシルベニア州フィラデルフィア市全域の空き地を利用して、緑化介入と廃棄物の清掃介入を行う空き地をランダムに割り付け、近隣住民の精神的健康に及ぼす影響を評価することにした。

 まずフィラデルフィア市当局から情報提供を受け、対象となる空き地の区画を選び出した。荒廃した空き地を、不法投棄や放置された車がある場所、または手入れなしに伸び放題になった草木が生えている場所とした。その中から土地のオーナーに連絡を取り、10日以内に返事がなかった見捨てられた場所と、所有者から介入許可を得た場

荒れ地の緑化は住民の抑うつを軽減するの画像

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