米国Eli Lilly社のVirginia L. Stauffer氏らは、片頭痛予防薬として開発されているカルシトニン遺伝子関連ペプチド(CGRP)に対するヒト化モノクローナル抗体galcanezumabのフェーズ3試験で、この抗体が1カ月当たりの片頭痛の日数を減らし、片頭痛関連の障害を軽減したと報告した。結果はJAMA Neurology誌電子版に2018年5月29日に掲載された。

 CGRPは、中枢神経系や末梢神経系に広く発現されており、感覚神経伝達物質として作用するほか、血管拡張作用や神経原性炎症を仲介する作用を持つ。片頭痛患者を対象にした研究では、CGRPは外頸静脈から検出され片頭痛の発作中に増加すること、また片頭痛歴のある患者にCGRPを注射すると、発作が生じることが報告されている。

 抗CGRP抗体galcanezumabは、フェーズ2試験までは有望な結果が得られていた。そこで著者らは、前兆の有無を問わず、galcanezumabの片頭痛予防効果を調べるために、二重盲検のプラセボ対照フェーズ3試験EVOLVE-1を北米の90施設で実施した。

 この試験では4種類の期間を設けた。最初は片頭痛患者をスクリーニングし、既存の治療薬の効果をウォッシュアウトする期間(3〜45日)、次にベースラインの片

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