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JAMA Otolaryngology-Head & Neck Surgery誌から
難治性の睡眠時無呼吸に顎骨手術が有効
無呼吸低呼吸指数が予後予測因子に

 難治性の閉塞性睡眠時無呼吸(OSA)に対する上下顎骨前方移動術(MMA)の手術成績は、術前の無呼吸低呼吸指数(AHI)が予後予測因子になり得るという研究が報告された。これは米California大学Los Angeles校のSoroush Zaghi氏らが、MMAに対する系統的レビューとメタアナリシスを行ったもので、JAMA Otolaryngol Head Neck Surg誌電子版で公開されている。

 MMAは、上額骨と下額骨を骨切り術で前方に移動させることにより物理的に上気道を広げる手術法だ。CPAPでの治療が継続困難な難治性のOSAで、肥大した扁桃の切除などの対象にならない患者の治療法として有効なことが報告されている。著者らは、この手術によって利益を得られるの患者特性を調べるための解析を行った。

 コクランライブラリ、Scopus、Web of Science、MEDLINEに2015年3月16日までに登録された研究の中から、OSA患者へのMMAの適用について報告していたものを選んだ。組み入れ条件は、OSAに対する治療としてMMAを成人患者に適用し、術前と術後の無呼吸低呼吸指数(AHI)と/または呼吸障害指数(RDI)を報告しており、個々の患者データが記載されている研究とした。扁桃摘除術、口蓋垂口蓋咽頭形成術、舌部分切除術などの補助的な治療も受けた患者は分析から除外した。

 主要評価項目は、術前とMMA後の患者のAHIとRDIの変化に設定した。副次評価項目は、手術の成功率(AHIがMMA後に50%超低下して1時間あたり20回未満になった患者の割合)とOSAの外科的治癒率(MMA後のAHIが5回/時未満になった患者の割合)とした。

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