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JAMA Pediatrics誌から
乳児感染症でもプロカルシトニンがCRPに勝る
髄膜炎や菌血症の検出力が高い

 プロカルシトニン(PCT)は、重症細菌感染症を診断する際に他のバイオマーカーよりも優れていることが知られているが、乳児でも同様の特性を示すことが報告された。これは仏Antoine Beclere病院のKaren Milcent氏らが、発熱で救急部を受診した生後3カ月までの乳児を対象に行った前向きコホート研究で、詳細は、JAMA Pediatrics誌電子版に2015年11月23日に報告された。

 乳児の5~15%が生後3カ月までに重症細菌感染症(SBI)を経験するといわれているが、尤度比の高い症状や徴候がなく、初期にはウイルス感染との鑑別が難しいため入院して様子を見ることも多い。しかしPCTは、細菌感染では早期から上昇するが、ウイルスや真菌感染では上昇しないと報告されており、著者らは乳児の細菌感染症の検出にも有用かどうかを検証するための研究を行った。

 参加施設はフランス国内の小児救急部門15カ所で、登録期間は2008年10月1日~2011年3月31日。38度以上の発熱があり、遡ること48時間以内に抗菌薬を使用しておらず、主要な併存疾患(免疫不全、先天異常、慢性疾患)がない生後3カ月以内の乳児患者を登録した。受信後の検査や治療については各施設の主治医の判断に任せた。SBIと侵襲性感染症(IBI)の診断も主治医が下した。血液、脳脊髄液、尿、便標本から培養陽性となった場合SBIと判定し、それらのうち菌血症と細菌性髄膜炎をIBIと規定した。PCT検査は受診時に採取した血液を用いて、後ろ向きに定量した。

 主要評価項目は、PCT、CRP、白血球数(WBC)、好中球絶対数(ANC)のSBIとIBI検出における精度とした。条件を満たした乳児は2047人。SBIと診断されたのは139人(6.8%)で、このうち115人が尿路感染症だった。IBIと診断されたのは21人(1.0%)で、うち13人が菌血症、8人が細菌性髄膜炎だった。

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