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JAMA誌から
熱中症予防に扇風機はやっぱり役立つ
高温多湿環境下でも扇風機で心拍数、深部体温の上昇が抑制

 世界保健機関WHO)は、気温が35℃以上の場合は扇風機を使用しないよう勧告している。高温多湿の環境下で扇風機を使うと、かえって熱中症を誘発するという懸念があるためだ。しかし、豪州Sydney大学のNicholas M. Ravanelli氏らは、男子学生を対象に介入試験を行い、高温多湿時に扇風機の風に当たると心拍数と深部体温の上昇が抑制されるというデータを得て、JAMA誌2015年2月17日号に報告した。

 扇風機はシンプルで安価な冷却装置の一つだ。コクランレビューは「熱波による疾患発生と死亡に対する、扇風機使用の利益を示すエビデンスも、扇風機の利益を否定するエビデンスも、現在のところ無い」と結論している。にもかかわらず、WHOのガイドライン米環境保護庁(EPA)のガイドラインなど、いくつかの公衆衛生ガイドラインは、熱波到来時の扇風機の使用について警告し、使用制限を設けている。例えば、気温が32.3度で相対湿度35%以下の環境で使用する、気温35.6~37.2度(湿度未記載)を超えたら使用しない、といった具合だ。

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