日経メディカルのロゴ画像

JAMA誌から
高用量ビタミンEが軽中等症ADの機能低下を抑制
アセチルコリンエステラーゼ阻害薬との併用で、二重盲検RCTの結果

 アセチルコリンエステラーゼ阻害薬を使用している軽症から中等症のアルツハイマー病(AD)患者を登録し、ビタミンEαトコフェロール)、もしくはメマンチン、これらの併用、プラセボに割り付けて進行抑制効果を比較した二重盲検ランダム化比較試験(RCT)TEAM-ADの結果、ビタミンEに進行抑制効果があることが示された。米Minneapolis VA Health Care SystemのMaurice W. Dysken氏らが、JAMA誌2014年1月1日号に報告した。

 メマンチンは中等症以上のAD患者の治療に用いられており、ビタミンEも中等症(Clinical Dementia Rating[CDR]スコアが2の患者)AD患者に利益をもたらすことが示されている。ただし、軽症から中等症の患者に対する有用性のエビデンスは限られていた。

 そこで著者らは、米国の退役軍人医療センター14施設でRCTを実施した。ADと見なされ、Mini-Mental State Examination(MMSE、スコアが27以上なら正常)の総スコアが12~26で、アセチルコリンエステラーゼ阻害薬を使用中の患者を07年8月~12年3月に登録し、12年9月まで追跡した。

 613人(97%が男性)を登録し、αトコフェロール2000 IU/日を1日2回に分けて服用させるビタミンE群(152人、平均年齢78.6歳)、メマンチン20mg/日を1日2回に分けて服用させるメマンチン群(155人、78.8歳)、これらを併用させる併用群(154人、78.3歳)、プラセボを投与するプラセボ群(152人、79.4歳)に割り付けた。

 主要転帰評価指標は、アルツハイマー病共同研究・日常生活動作スケール(ADCS-ADL)スコア(スコア幅は0~78、低スコアほど機能低下が著しい)とした。2次評価指標はMMSEスコア、認知機能(Alzheimer's Disease Assessment Scale-cognitive subscale[ADAS-cog]を用いて評価)、神経精神症状(Neuropsychiatric Inventory[NPI]を用いて評価)、介護に要する時間(Caregiver Activity Survey[CAS]を用いて評価)などに設定した。

 追跡期間中の各群の脱落率に差はなかった。登録患者が使用していたアセチルコリンエステラーゼ阻害薬の内訳は、ドネペジルが65%、ガランタミンが32%、リバスチグミンが3%だった。患者全体のベースラインにおけるADCS-ADLスコアの平均は56.8、MMSEスコアは21.0だった。

 追跡期間のデータが得られなかった患者を除く561人(ビタミンE群140人、メマンチン群142人、併用群139人、プラセボ群140人)を分析した。平均2.27年の追跡で、ベースラインからのスコア変化量の最小二乗平均値は、プラセボ群が-16.96、ビタミンE群が-13.81(プラセボ群との差は3.15、95%信頼区間0.92-5.39、多重性の調整済みP=0.03)、メマンチン群は-14.98(差は1.98、-1.24から4.20、調整済みP=0.40)、併用群は-15.20(差は1.76、-0.48から4.00、調整済みP=0.49)だった。

この記事を読んでいる人におすすめ