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JAMA誌から
ソフォスブビルはジェノタイプ1のC型肝炎にも有効
リバビリンを併用した単一施設によるフェーズ2試験の結果

 C型肝炎ウイルスHCV)に対する直接作用型抗ウイルス薬であるソフォスブビルリバビリンを併用し、治療に対する反応が好ましくないと予想された患者を含む集団に適用した結果、48~68%の患者が24週までの持続的ウイルス陰性化SVR)を達成した。米国立衛生研究所(NIH)のAnuoluwapo Osinusi氏らによる研究の結果で、論文はJAMA誌2013年8月28日号に掲載された。

 近年、直接作用型抗ウイルス薬による治療でもSVRをもたらせるという報告が続いている。直接作用型抗ウイルス薬へのリバビリンの追加は、SVRの達成に役立つ一方、有害事象リスクが高まる。しかし、リバビリン併用の必要性や最適用量を検討した研究は行われていなかった。また、直接作用型抗ウイルス薬を用いた臨床試験に、治療に対する反応が好ましくないと予想された患者が登録されることは少なかった。

 著者らは、直接作用型抗ウイルス薬への反応が好ましくないとされるジェノタイプ1の慢性HCV感染患者で、治療歴のない人々を対象に、ソフォスブビルとリバビリンを併用する治療の有効性と安全性を評価するため、2段階式のオープンラベルのランダム化比較試験(RCT)フェーズ2試験を単一施設で実施した。

 NIHの臨床研究センターで、11年10月~12年4月に登録された治療歴がないジェノタイプ1感染者60人を対象とした。全員に生検を行い、慢性肝炎の存在を確認した。

 概念実証を目的とする第1段階は、Knodell histology activity index(HAI)線維化スコアが0~1で肝線維化の初期から中期と見なされた患者10人を対象とし、400mg/日のソフォスブビルと体重に基づく用量のリバビリン(75kg以下なら朝400mg、夕方600mg、75kg超なら朝夕それぞれ600mg)を24週投与。10人中9人(90%、95%信頼区間55-100)の患者がSVR24(HCV RNA量が治療終了から24週時点でも検出限界未満)を達成した。

 第2段階では、肝線維化の程度に関係なく(代償性肝硬変も含む)、残りの50人の患者をランダムに1対1で、400mg/日のソフォスブビルと体重に応じた用量のリバビリン、またはソフォスブビルと低用量(600mg/日)のリバビリンに割り付けて24週投与した。

 治療に対する反応性にかかわることが知られているIL28Bの一塩基多型(rs12979860)の存在を調べ、IL28BのジェノタイプがCCなら治療に対する反応は良好、CTまたはTTなら不良と予測した。また、ソフォスブビルを含むNS5Bポリメラーゼ阻害薬に対する抵抗性を付与する変異(S282Tなど)の存在をNS5B領域のシーケンシングにより調べた。

 主要転帰評価指標は、SVR24達成率に設定した。

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