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JAMA誌から
7価肺炎球菌ワクチンは2回接種でも有効
肺炎球菌保菌率が有意に低下

 7価の肺炎球菌結合型ワクチンPCV-7)の有効性を落とさずに、通常4回という接種回数を減らせるかどうか検討した結果、PCV-7は最低2回の接種でも有効であることが示された。オランダWilhelmina小児病院のElske J. M. van Gils氏らの報告で、詳細はJAMA誌2009年7月8日号に掲載された。

 小児が受けるべき予防接種は、数が増えてコストも上昇しており、接種回数を減らすことが望まれる。しかし、乳児期の接種回数を減らす、または追加免疫を減らすと、ワクチンの効果の持続期間が短縮する可能性がある。またPCV-7の場合には、侵襲性の呼吸器系肺炎球菌疾患が幅広い集団において減少したことから、ワクチンの集団免疫効果が明らかになっており、接種回数減少による集団免疫効果への影響も懸念される。

 世界の多くの国で現在、PCV-7は、生後6カ月までに3回、2歳時に1回、計4回接種されている。しかし、ワクチン不足が発生した期間に、ワクチン接種回数が侵襲性肺炎球菌疾患の罹患率に及ぼす影響を調べたケースコントロール研究が行われ、3回(2回+追加免疫1回)と2回接種の両方が十分な予防効果を付与できると報告された。

 集団免疫効果について評価するためには、長期間、精度の高いサーべイランスを行う必要がある。著者らは、ワクチン接種を受けた小児と接種歴のない家族(成人)の鼻咽頭における肺炎球菌の保菌に、ワクチンが及ぼす影響を調べれば、集団免疫効果がある程度予測できると考えた。

 そこで、乳幼児を対象に、2回接種と3回(2回+追加免疫1回)接種が鼻咽頭における肺炎球菌の保菌に及ぼす影響を、接種なしの場合と比較する無作為化試験を2005年7月7日から2008年2月14日まで実施した。ワクチン接種が肺炎球菌の保菌率に影響するかどうかを調べた大規模無作為化試験はこれが初めてだ。

 オランダの一般集団の中から、生後12週未満でいかなる予防接種も受けていない乳児とその親を登録。オランダでPCV-7が小児に対する予防接種スケジュールに組み込まれる直前に患者登録を終了した。

 1003人の健康な新生児とその父親または母親を登録、小児が生後24カ月になるまで追跡した。

 336人を2回接種(生後2カ月と4カ月)、336人を2+1回接種(2カ月、4カ月、11カ月)、331人を接種なし(対照群)に無作為に割り付けた。それぞれの親の登録人数は319人、329人、305人。用いられたPCV-7はWyeth Pharmaceuticals社の製品だった。

 鼻咽頭スワブを、生後6週、6カ月、12カ月、18カ月、24カ月に採取した。生後12カ月時と24カ月時には親からも標本を採取。採取時に、肺炎球菌保菌の危険因子に関する聞き取り調査も行った。

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