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JAMA誌から
大腸癌ハイリスク者にもCTコロノグラフィーは有用
内視鏡と比較した陽性予測値は61.9%、陰性予測値は96.3%

 大腸癌リスクが高くても大腸内視鏡検査を受けない人は少なくない。こうした大腸癌リスク上昇者に対し、低侵襲で忍容性が高いCTコロノグラフィーCTC)をスクリーニングに用いたイタリア癌研究治療研究所のDaniele Regge氏らは、内視鏡検査と比較したCTCの陽性予測値は61.9%、陰性予測値は96.3%であり、一定の有用性があることを明らかにした。詳細は、JAMA誌2009年6月17日号に報告された。

 大腸癌集団検診は、進行腺腫と大腸癌の発見を目的としている。しかし、大腸内視鏡検査を好まず、受検を指示されても検査を受けない人がいる。

 CTCは、大腸癌リスクが平均的なレベルにある人々においては、大腸内視鏡検査の代替として利用できることが示されている。しかし、大腸癌リスクが上昇している、例えば、大腸腺腫切除歴がある、または便潜血検査で陽性となった人々などに対する有用性は明確になっていない。

 そこで著者らは、無症候の大腸癌リスク上昇者を対象に、大腸内視鏡検査を参照基準として、直径6mm以上の進行腫瘍(進行腺腫または大腸癌)を有する患者の検出におけるCTCの感度と特異度を評価した。

 ベルギーの1施設、イタリアの11施設で、2004年12月から2007年5月までの間に、以下の3つのグループのいずれかに該当する人々を登録した:1親等の家族が60歳未満で大腸の進行腫瘍と診断され、本人の年齢が40~65歳(グループ1)、本人に大腸腺腫の内視鏡的切除歴があり、年齢は18~70歳(グループ2)、便潜血検査で陽性判定を受けた59~69歳の人々(グループ3)。

 最初にCTCを行い、同日中(3時間以内)に大腸内視鏡検査を実施した。内視鏡検査時にすべての病巣を切除、回収して病理検査を行い、WHO基準に基づいて分類した。腺腫の直径が10mm以上、絨毛が20%以上を占める、または高度の異型性を示す場合を進行腺腫とした。

 1103人を登録、937人が分析の対象となった。373人(39.8%)がグループ1、343人(36.6%)がグループ2、221人(23.6%)がグループ3の患者だった。

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