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JAMA誌から
低GI食は2型糖尿病患者の血糖管理に有益
210人を対象とした無作為化試験の結果

 血糖降下薬を服用中の2型糖尿病患者が低GI(Glycemic Index)食を継続すると、HbA1c値とHDLコレステロール(HDL-c)値が有意に改善することが、カナダSt Michael's HospitalのDavid J. A. Jenkins氏らの無作為化試験により明らかになった。詳細は、JAMA誌2008年12月17日号に報告された。

 GIは食品を摂取した後の血糖値の上昇度を示す。食後の血糖値上昇が少ない低GI食の糖尿病患者に対する影響については、様々な利益が想定され、実際に一部効果も報告されている。しかし、一貫した結果は得られておらず、現在でも議論が続いている。

 著者らは、2型糖尿病患者を対象に、血糖管理と心血管危険因子に対する低GI食の効果を評価する無作為化並行群間試験を実施した。

 患者登録は、2004年7月8日から2006年12月5日まで行った。新聞広告を使って、2型糖尿病で、アカルボースを除く血糖降下薬の投与を受けており、HbA1c値6.5~8.0%の男性または閉経女性を募集した。

 臨床的に意義のある心血管疾患、腎疾患、肝疾患がなく、癌治療を受けていない患者210人を選び、無作為に2通りの食事療法(低GI食、または穀類繊維を多く摂取する食事)に割り付けて6カ月追跡した。

 低GI群に割り付けられた106人の平均年齢は60歳で、男性が61.3%、BMIは30.6だった。穀類繊維高摂取群の104人の平均年齢は61歳で、男性が60.6%、BMIの平均は31.2だった。
 
 当初1カ月は、割り付け群ごとに食事の組み立て方に関する教育を受けた。その後も、試験期間中は栄養士が繰り返し指導した。低GI群では、ベースラインに比べGI値が10~20%低下し、穀類繊維高摂取群と同等量の食物繊維を摂取する食事を6カ月間継続することを目標とした。

 参加者の85.2%は過体重または肥満で、減量を希望していた。この試験は減量を目的とするものではないことを説明しつつ、体重を減らすための一般的なアドバイスとして、NCEP ATP IIIと米糖尿病協会のガイドラインに基づいて飽和脂肪とコレステロールの摂取量を減らすよう指導した。

 低GI群には、以下の食品の摂取を推奨した。GI値が低いパン(プンパニッケルやライピタなど)、朝食用シリアル(レッドリバーシリアル:カナダで朝食に食べられる暖かいシリアル、大粒のオートミールなど)、パスタ、パーボイルドライス(籾米を吸水させ蒸してから乾燥、精白したもの。糠層の栄養分が米に移行している)、豆、ナッツなど。

 一方、穀物繊維群には茶色の食品(全粒粉のパンやシリアル、玄米、皮付きポテトなど)の摂取を推奨した。

 両群に摂取すべき野菜と果物の量を示した。低GI群には温帯で採れる果物、穀物繊維群には熱帯で採れる果物を特に推奨した。また、両群共に食べてはいけない食品(パンケーキやクッキー、チップスなど)を示した。

 いずれのグループにも1日の総熱量が1500kcal、2000kcal、2500kcalのメニューの例を提示した。

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