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JAMA誌から
1日にビール2缶程度飲酒する女性は心房細動リスクが1.6倍
Women's Health Studyの参加者3万4715人の追跡結果

 健康な中年女性が1日にビール2缶、あるいはワイン2杯程度以上の飲酒をすると、心房細動のリスクが有意に上昇することが、米Brigham and Women's HospitalのDavid Conen氏らの研究で示された。詳細は、JAMA誌2008年12月3日号に報告された。

 これまでに行われた研究は、日常的な飲酒レベルが中程度~高度の男性では心房細動リスクが上昇するが、女性の場合にはそうした関係は見られないと報告していた。しかし、女性を対象とした分析は、飲酒量と心房細動の関係を調べるには十分なパワーを持っていなかった。

 そこで著者らは、Women's Health Studyに参加した健康な女性(医療従事者)の中から条件を満たした3万4715人を分析対象として、初回心房細動と日常的な飲酒量の関係を評価した。

 ベースラインで45歳超、心房細動は認められなかった女性を1993年から2006年10月31日まで追跡した。

 飲酒習慣は、質問票を用いてベースラインと48カ月時に評価。質問票では、ビールなら12オンス(355mL、アルコール含有量は13.2g)、赤または白ワインなら4オンス(120mL、10.8g)、蒸留酒なら1ショット(30mL、15.1g)を「1ドリンク」とし、過去12カ月間の飲酒の頻度を、1カ月に1ドリンク未満、同1~3ドリンク、1週間に1ドリンク、同2~4ドリンク、同5~6ドリンク、1日に1ドリンク、1日に2~3ドリンク、1日に4~5ドリンク、1日に6ドリンク以上――の中から選択するよう求めた。

 ベースラインの回答に基づいて、対象者を以下の4群に分類した:飲酒なし(1万5370人、44.3%、年齢の中央値は53歳)、1日に1ドリンク未満(1万5758人、45.4%、53歳)、1日に1ドリンク以上2杯未満(2228人、6.4%、54歳)、1日に2ドリンク以上(1359人、3.9%、54歳)。1日2ドリンク以上のグループはさらに、3ドリンク未満と3ドリンク以上に分類した。

 また、飲酒データを基に1日のアルコール摂取量を総計し、対象者を摂取なし、15g未満、15g以上30g未満、30g以上の4群に分類した。

 共変数候補として、年齢、人種、喫煙、血圧、糖尿病、高血圧歴、高脂血症歴、BMI、運動量、教育歴などの情報も得た。

 心房細動については、48カ月後と、それ以降は1年1回、自己申告を求め、心電図と医療記録を調べて罹患を確認した。

 主要アウトカム評価指標は初回心房細動に設定。

 対象となった集団では、飲酒量が上昇すると、BMI、糖尿病の有病率は低下した。逆に、飲酒量の増加と共に喫煙者の割合は上昇。また、年齢、高血圧、高脂血症、運動量、教育歴と飲酒量の関係はすべてU字型の曲線を描いた。

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