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JAMA誌から
心房細動へのアミオダロン投与、短期でも有害事象は減らず
2年間の持続投与と比較した無作為化試験の結果

 心房細動患者に対するアミオダロン投与は、洞調律維持において有効だが、有害事象が懸念される。持続的でなく一次的に投与し、再発した時点で投与を再開すれば、有害事象を抑制しながら症状を管理できる可能性がある。そこで、オランダGroningen大学のSheba Ahmed氏らは、この仮説を検証すべく無作為化試験を行ったが、一次的投与を支持するデータを得ることはできなかった。詳細は、JAMA誌2008年10月15日号に報告された。

 アミオダロンは心房細動を抑制し、45~70%の患者において洞調律の維持を可能にする半面、少なからぬ有害事象を有する。有害事象発現は、主に1日用量と治療期間に依存する。

 これまでに、低用量を用いて有害事象リスク低減を図る研究が行われたが、期待した結果は得られなかった。一方、メタ分析の結果は、短期的な投与が有害事象抑制において有望である可能性を示していた。そこで著者らは、約2年間の持続的投与と一次的な投与の有効性と安全性を比較する無作為化試験を行うことにした。

 2002年12月から2007年3月まで、オランダの7医療機関で患者を登録。対象は、症候性(動悸、呼吸困難、疲労など)の持続性(持続期間は1年未満)心房細動または心房粗動の患者で、心拍数75/分超、抗凝固薬を2週間以上服用していた230人を登録した。

 過去3年間に持続性心房細動の再発が4回以上あった患者、過去3カ月以内にアミオダロンを使用していた患者、適切な血中レベルを維持していたアミオダロン使用中に心房細動再発があった患者などは除いた。

 最初にアミオダロン600mg/日を4週間投与し、洞調律が正常になった患者を除いて電気的除細動を実施。正常な洞調律となった214人をアミオダロン維持用量(200mg/日)の一次的投与(106人)または持続投与(108人)に割り付けた。

 持続投与群のうち5人は割り付けから間もなく脱落したため、分析は、一次的投与群106人と持続投与群103人の計209人を対象に行われた。

 一次的治療群の患者に対する治療は4週間後に中断した。心房細動再発時には高用量投与を再開し、1カ月投与を行った時点で除細動を行い、さらに1カ月間維持用量を投与する方法で対処した。

 継続治療群については、試験期間中ずっとアミオダロンを投与した。再発時には血中アミオダロン濃度に基づいて用量を増量、その後除細動も行った。

 経口抗凝固薬は全員に投与された。

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