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JAMA誌から
家庭血圧測定とオンライン指導が血圧管理に有効
薬剤師が積極的に支援

 日常的な血圧管理の向上を目的として、家庭血圧測定とウェブを介したコミュニケーションを組み合わせると、血圧目標値達成者が増えることが示された。米国Washington大学(Seattle)のBeverly B. Green氏らの報告で、詳細はJAMA誌2008年6月25日号に掲載された。

 患者を対象とするウェブを介したサービスが登場しつつある中、慢性疾患、特に高血圧は、ウェブを使ったケア戦略が有効と期待される疾患の一つだ。外来受診なしに、患者が自分で測定した血圧値を基にウェブを通じて医療従事者とやりとりし、血圧管理策を実践していく方法に加えて、著者らは、ウェブを介した薬剤師の積極的な支援も組み込んだ新たなモデルを作成し、無作為化試験を行って効果を比較した。

 無作為化試験は、ワシントン州とアイダホ州の住民54万人が受診する、総合的なグループプラクティス(米国式チーム医療)で実施した。この中から、本態性高血圧で、降圧薬を使用しているにもかかわらず適切に血圧が管理できておらず、インターネットと電子メールが自宅で利用できる25~75歳の778人を登録した。いずれもスクリーニングのための受診時に測定した血圧の平均が、拡張期血圧90~109mmHg、収縮期血圧140~199mmHgの範囲内で、糖尿病、心血管疾患、腎疾患がなく、他の重篤な病気もない人々だ。

 ベースラインの血圧の平均値は89.1/151.9mmHgだった。また、より高い血圧値(収縮期血圧が160~199mmHg)を示すサブグループ(このグループのベースラインの血圧平均値は90.7/167.6mmHg)をあらかじめ設定し、3等分して以下のそれぞれのグループに組み込んだ。。

 患者を無作為に以下の3群に割り付け、2005年6月から2007年12月まで実施した。
1)通常のケア(血圧管理が十分でないので、改善を目指し主治医と協力するよう告げるのみ、258人)
2)家庭血圧測定+ウェブ利用(259人)
3)家庭血圧測定+ウェブ利用+ウェブベースの薬剤師による管理(261人)

 全員に、高血圧管理の重要性を記したパンフレットと、ウェブサービスを紹介したパンフレットを配布。通常ケア群でもウェブサービスの自主的な使用は認めた。

 ウェブで設定したサービスは、再調剤の請求、受診の予約、医療記録の一部の閲覧(現在の健康状態、検査結果、受診記録の概要、アレルギー情報、予防接種情報、処方薬に関する情報)と、医療従事者とのメッセージのやりとりなどだ。なおウェブ利用グループには、サイトの使用法を説明するとともに、血圧測定値を入力するよう指示した。

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