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JAMA誌から
葉酸、ビタミンB6、B12はハイリスク女性の心血管リスクを低減せず
7.3年の長期治療の結果

 血漿ホモシステイン値を下げる葉酸ビタミンB6B12心血管リスクの高い女性に長期にわたって投与しても、心血管リスクは下がらないことが示された。米国Brigham and Women’s HospitalのChristine M. Albert氏らの報告で、詳細はJAMA誌2008年5月7日号に掲載された。

 観察研究では、ホモシステイン値が心血管リスクに直接関係することを示す結果が得られている。葉酸、ビタミンB6、B12の日常的な摂取がホモシステイン値を下げることも明らかになっている。これらを投与すれば、心血管リスクは下がるのではないかという仮定の下に無作為化試験が複数行われたが、有意なリスク低減を示すことができていない。

 著者らは、観察研究の方がより長期にわたって追跡していること、観察研究のデータは男性より女性で利益が大きいことを示唆していた点に着目、さらにエストロゲンがホモシステイン値に影響を与えることを考慮して、女性を対象とする二重盲検の無作為化試験を行った。

 抗酸化ビタミンに関する無作為化試験WACSの一部として、米国の医療従事者で42歳以上、心血管疾患の既往があるか、または冠危険因子(診断されている高血圧、高コレステロール血症、糖尿病、親が60歳未満で心筋梗塞を発症、BMI 30以上、喫煙者)を3つ以上保有する5442人の女性を登録した。平均年齢は62.8歳、64.2%が心血管疾患既往者だった。

 葉酸(2.5mg/日)とビタミンB6(50mg/日)、B12(1mg/日)を含む薬剤(2721人)またはプラセボ(2721人)に割り付け、1998年4月から2005年7月まで7.3年間治療と追跡を行った。

 主要アウトカム評価指標は、心筋梗塞脳卒中冠動脈血行再建術、心血管死亡を合わせた複合イベントの発生率に設定した。

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