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SSRI治療抵抗性のうつ病、次の一手は?
薬剤の切り替えと認知行動療法の併用が有効

 治療抵抗性の青年期うつ病患者でも、抗うつ薬を切り替えることで約40%が反応すること、さらに心理療法(主に認知行動療法:CBT)を併用すれば反応率は55%に上がることが示された。米国Pittsburgh大学のDavid Brent氏らの報告で、詳細はJAMA誌2008年2月27日号に掲載された。

 青年期うつ病の急性期治療には、選択的セロトニン再取り込み阻害薬SSRI)投与または心理療法(主に認知行動療法:CBT)、もしくはこれらが併用される。しかし、当初の治療に反応する患者は60%程度にとどまっており、さらに寛解となる患者は全体の3分の1にすぎないのが実情だ。しかし現在のところ、治療抵抗性の青年期うつ病患者に対する治療の選択肢を示したガイドラインはない。

 そこで著者らは、当初SSRI投与が適切に行われたにもかかわらず、うつ病が持続している患者を対象に、4通りの治療戦略の相対的な効果を評価する無作為化比較試験を、米国内6カ所の大学病院または地域病院で2000~2006年に実施した。

 12~18歳の大うつ病患者で、小児うつ病評価尺度改訂版(CDRS-R)のスコアの合計が40以上(臨床的に意義のあるうつ)、臨床的全般印象重症度(Clinical Global. Impressions-Severity:GCI-S)サブスケールが4以上(中症以上)、当初8週以上行われたSSRI投与に反応しなかった、という条件を満たした334人を登録。平均年齢は16歳、女性が70%で、発症からの中央値は17カ月、自殺念慮が58.5%に見られた。

 登録した患者を以下の4群に割り付け、12週間治療を継続した。
1)当初とは別のSSRIに切り替え(85人)
2)当初とは別のSSRIに切り替え+CBT(83人)
3)ベンラファキシンに切り替え(83人)
4)ベンラファキシンに切り替え+CBT(83人)

 ベンラファキシンは、セロトニン・ノルアドレナリン再吸収阻害薬(SNRI)で、成人の治療抵抗性うつ病患者にはSSRIより有効とする報告が一部にある。また、CBTの併用については、有効とする報告と、薬物療法に対する付加的効果はないとする報告があった。

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