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テストステロン補充で男性の加齢を遅らせられるか?
6カ月の補充療法では利益得られず

 テストステロン補充により男性の加齢を遅らせることができるのだろうか。過去最大規模の二重盲検無作為化試験の結果、6カ月間という比較的短期間ではあるが、テストステロン補充療法の利益はごく限られている可能性が示された。オランダUtrecht大学病院のMarielle H. Emmelot-Vonk氏らの報告で、詳細はJAMA誌2008年1月2日号に掲載された。

 テストステロン値の低下は、男性の筋肉量、筋力、認知機能、骨量などの減少に関係すると考えられている。抗加齢の目的でテストステロン補充の可能性を調べる臨床試験も既に複数行われたが、いずれも小規模で一貫した結果は得られていない。まず短期的な大規模無作為化試験を行い、有効性と安全性を調べた上で、長期試験を行うべきだと考えた著者らは、多様な評価指標を設けた6カ月の試験を実施した。

 対象とした集団は、ユトレヒト市在住の60~80歳の健康な男性。テストステロン値が50パーセンタイル未満を条件とし、カットオフ値を13.7nmol/Lに設定。前立腺肥大、前立腺特異抗原(PSA)高値などを示す男性は除外するなどして、条件を満たした237人(平均年齢67歳)を登録した。

 介入群(120人)は、男性ホルモン剤「Andriol Testocaps」(testosterone undecanoate、Organon社製)40mgを1日2回2錠ずつ服用(160mg/日、同様の目的で行われた試験で一般に用いられている用量)、117人はプラセボに割り付け、6カ月間投与した。服薬遵守率は高く、90%超の男性が80%以上の薬剤を服用した。

 評価項目は以下の通りだ。

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