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NEWS◎厚生科学審議会感染症部会でサル痘対策を議論
感染症部会、サル痘患者接触者への天然痘ワクチン予防投与の結論は出ず
未承認の天然痘治療薬の投与体制は構築完了

 厚生労働省は2022年6月29日、第62回厚生科学審議会感染症部会を開催。2022年5月以降に欧州を中心に感染が広がっているサル痘に関して、医療従事者などの接触リスクが高い者に対する天然痘ワクチンの曝露前投与の是非などについて議論した。

 サル痘は、オルソポックスウイルス属のサル痘ウイルスによる感染症で、主にアフリカ中央部から西部にかけて流行し、飛沫や体液、皮膚病変を介した飛沫感染や接触感染によりヒトからヒトに感染すると考えられている。

 アフリカ以外では、これまでヒト間での大規模な感染事例は確認されていなかったが、2022年5月以降に海外渡航歴のない報告例が増加。世界保健機関(WHO)によると、2022年1月1日~6月22日までに50カ国から3413例の確定例が報告されている。なお、欧米などの非常在国での死亡例はこれまでに報告されておらず、患者の多くは若年男性であることが明らかになっている。英国健康安全保障庁(UKHSA)の報告によると、6月8日までの確定例(336例)のうち、性別情報の得られた症例の99%(311例)は男性であり、詳細情報の得られた男性のうち99%(151例)はMSM(男性と性行為を持つ男性)だった。

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